ゆとりローンの仕組み：ヘッドライン

　ゆとりローンはマイホームを見当された方ならすでに耳にしたことだろう。ところが最近、このゆとりローンを「日本型サブプライムローン」として破綻を煽る批判が聞こえてくるようになった。破綻に接すれば「ゆとり」も「サブプライム」も同じコトだが中身はきらかに違う。

　ゆとりローンとは支払い当初の金利を低く（金融機関・商品により異なる）抑えることで、家計負担を軽減しするもので、サブプライムは返済能力の乏しいものにも貸し出したものだ。家計負担を軽くする・・・ここが低所得者層への住宅融資とみて、同根という指摘は結果論、つまり答えから作り出した仮説にすぎない。

　どちらも似た構造だが、米国のサブプライムが破綻へと突き進んだのは、土地の値上がり分から融資を受ける制度があり、その融資を更なる不動産投資へ廻すそれが「バブル」となったからだ。ゆとりローンに問題がないとはいわないが、いたずらに恐怖を煽る「識者」の論には注意が必要だ。