競売トラブル。貸していた土地が競売に!<借地人との交渉> 埼玉県春日部市、国道16号線沿い 株式会社だるま不動産TEL.048-662-9440
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競売トラブル。貸していた土地が競売に!<借地人との交渉>

登場人物
底地権者(地主さん)  寺原 康二郎さん
借地権者 安田 進氏

借地人との交渉

 安田氏に対して手紙を出したところ、三日程して、安田氏よりこちらも相談したいことがあるとの連絡が入り、翌日お会いすることになりました。
 安田氏から申し出のあった内容は次のとうりです。

ある不動産会社から借地権を購入したいので、任意売却をしないかとの話があり、引越しの面倒も見てもらえそうなので、売却を考えている。ついては名義変更について承諾して欲しい。

 この申し出については私も予想しておりました。この段階で借地人から相談したい場合は他にかんがえられません。
 寺原氏との打ち合わせもしておりましたので答えは単純です。

地主側としては、こうなってしまった以上、任意売却にせよ競売で落札されるにせよ、第三者に借地権を売却された場合の名義変更については、容認できない。よって多少無理してでも自身で購入することを考えています。


 上記の内容を説明し、常識の範囲内の引越し費用は考えるので、地主側に売却する気があるのか尋ねてみたところ、荷物もかなりあるので、最低250万円〜300万円を用意してもらえれば売却するとのことでした。

 正直法外な要求と言わざるを得ません。
 移転先の敷金・礼金等を考えても完全に常識外です。私としてはこれ以上お話しても意思の合意は得られないと判断し、打ち切ることにしました。
 今後のこともあるので、「その金額では地主側にお話のしようがありませんので、気が変わったら連絡を」と伝え、今後の連絡パイプだけ確保してお断りしました。

 もちろん第三者への名義変更について承諾できない旨もあらためてお伝えしたことは言うまでもありません。

 安田氏は別れ際に、いろいろ自分の現状を訴えていましたが、地主さんもお金が余っているわけではないのです。大変だろうなとは思いますがどうしようもありません。あくまで今回の私は地主側の人間なのですから・・・
 ただこの場合私が安田氏側の人間であってもこんな無謀な要求はさせません。これでは交渉のテーブルにつくことすらできないでしょうから。
 プロの交渉とは互いの妥協点を確認しあう作業なのです。実は。

 安田氏と別れた私は、今日の内容を報告し、今後の方針を決めるべく寺原氏の自宅へと向かいました。

>>地主側の対応につづく

競売ドキュメント「競売トラブル。貸していた土地が競売に!」

  1. 突然
  2. 地主側の方針
  3. >>借地人との交渉<<
  4. 地主側の対応
  5. 競売の公示
  6. 入札価格の検討
  7. 開札そして明け渡し交渉
  8. 合意書の作成
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2024年11月11日(月)